ひととおり剃り終えて鏡を見ると、鼻の下だけざらついている。
もう一度当てる。それでも指で触ると残っている。顔のほかの場所は問題ないのに、ここだけ毎朝これをやっている。
調べると出てくるのは「上唇を前歯に巻き込んで面を作る」「順剃りしてから剃り残しだけ逆剃り」といったコツです。試してみて、多少はましになった。でもゼロにはならなかったのではないでしょうか。
ならなくて当然です。鼻の下が剃りにくいのは、腕の問題ではありません。顔の中でここだけ、条件が4つ重なっています。
そしてそのうちいくつかは、どんなに上手くなっても変わりません。
この記事では、コツで変わる部分と、形が決めていて変わらない部分を分けます。そのうえで、残った部分をどう扱うかまで見ていきます。
当サイトでは髭脱毛に関する悩みを解決していきます。おすすめのクリニックはこちら→
結論|鼻下だけ剃り残るのは、腕ではなく形の問題
同じ道具で、同じように剃っています。それでもここだけ残ります。
理由は、鼻の下が「刃を当てにくい形」をしているからです。平らな頬とは条件が違います。
👉つまり上達で埋まる部分と、埋まらない部分があります。先に分けておかないと、埋まらない側を追いかけて肌を痛めます。
鼻の下が剃りにくい4つの理由
条件はひとつではありません。4つが同時に効いているので、ひとつ直しても半端にしか変わりません。
人中の溝で面が平らでない
鼻と上唇のあいだには、縦に溝があります。
刃はまっすぐな面に当たるようにできているので、溝の上では浮きます。浮いた分だけ、そこの毛は切られずに残ります。
皮膚が薄く、押すと逃げる
頬なら、少し押しつければ面が張ります。
鼻の下は皮膚が薄く、押すと張るより先に動きます。張ろうとして力を入れるほど、当てたい場所がずれていきます。
毛が顔の中でいちばん硬い
鼻下の毛は太く、密集しています。
同じ刃でも、ここだけ抵抗が大きくなります。一度で切れずに倒れるだけ、ということが起きます。
鼻があって刃の角度が取れない
上に鼻があるので、刃を寝かせられる範囲が限られます。
上向きに剃ろうとしても、途中で鼻に当たって止まります。チクチクとして残る場所は、だいたいここです。

コツで直る部分
ここは確かに変わります。やっていなければ、まずここからです。

上唇を巻き込んで面を作る
上唇を前歯にかぶせるようにすると、溝が浅くなって面に近づきます。
定番として紹介されているのは、実際に効くからです。ただし作れるのは「平らに近い状態」までで、完全に平らにはなりません。
剃る順番を最後にする
鼻下は硬いので、蒸らす時間が長いほど柔らかくなります。
顔の中でいちばん最後に回すと、そのぶん条件がよくなります。先に剃ると、いちばん硬い状態で当てることになります。
短いストロークで区切る
一気に引くと、途中で刃が浮いた場所がそのまま残ります。
左右に分けて、短く区切って当てるほうが取りこぼしが減ります。時間はかかりますが、往復回数は減ります。
剃る前に温めておく
硬い毛ほど、水分を含ませると切りやすくなります。
蒸しタオルを当てる、風呂上がりに剃るといった手は、鼻下でいちばん効きます。顔の中でここだけ毛の性質が違うので、他の場所では感じない差が出ます。
コツでは直らない部分
ここが、ほかの記事にほとんど書かれていない部分です。
溝の底は、どうやっても刃が届かない
面を作っても、溝そのものがなくなるわけではありません。
底に生えている毛は、刃の当たる高さより下にあります。構造の問題なので、技術では届きません。
深追いするほど荒れる
届かない場所に届かせようとすると、押しつけるか、何度も往復するかになります。
どちらも肌のほうが先に負けます。剃り残しと引き換えに、赤みや出血が出ます。この交換条件を分かっていないと、毎朝どちらかを損します。
「剃り残しゼロ」を目標にしない
現実的な着地点は、触って気づく程度は残るというところです。
鏡で見て分からないなら、それで十分だと考えてください。残っている点が黒く見える場合は、剃り残しとは別の話なので、こちらで扱っています。

荒れる・血が出るときに起きていること
同じ「荒れた」でも、段階によって意味が違います。

赤くなるだけの場合
刃が同じ場所を何度も通ったときに出ます。
摩擦によるものなので、往復回数を減らせば落ち着くことが多いです。その日は保湿だけにして、深追いしないでください。
血が出る場合
角度が取れないまま押しつけると、皮膚の側が削れます。
鼻の下は皮膚が薄いので、他の場所より簡単に出ます。出た日はもう剃らない、と決めておくのが実務的です。
ニキビのようなものが出る場合
これは剃り方の話ではなくなっています。
繰り返す場合は自己判断せず、医療機関に相談してください。髭剃り負けとして扱う場合の手順は、別記事にまとめています。

道具を替えると変わるか
変わる部分はあります。ただし、変わらない部分のほうが大きいのが鼻下です。
カミソリと電気シェーバーで得意が違う
刃を直接当てるカミソリは深く剃れますが、溝では浮きます。
電気シェーバーは浮きにくいかわりに、硬い毛を一度で切りにくくなります。どちらが向くかは毛の状態によります。

ヘッドの大きさが鼻下では効く
顔の広い場所では大きいヘッドが速いですが、鼻下では入りません。
入るかどうかで結果が変わる場所なので、ここだけは小回りを優先する価値があります。
刃の状態がいちばん出る場所
切れない刃は、毛を引っ張ってから切ります。
抵抗が最も大きい鼻下では、その引っかかりがそのまま肌に出ます。他の場所は平気でも、ここだけ痛むなら刃を疑ってください。
鼻下だけ道具を分けるという手もある
顔全体を1本で済ませる必要はありません。
広い場所は普段の道具で、鼻下だけ小回りの利くもので仕上げるという分け方をしている人もいます。手間は増えますが、往復回数が減るぶん肌への負担は下がります。
剃る回数そのものを減らすという選択肢
ここまでは、毎日剃ることを前提にした話です。
ただ、鼻下と毎朝やり合う理由がどこまであるかは考える余地があります。剃る回数が減れば、この作業自体が減ります。
毛が細くなれば抵抗も下がるので、同じ道具でも切りやすくなります。鼻下だけを対象にするという選び方もできます。
ただし、ここには順序があります。鼻下は顔の中でいちばん毛が強い部位なので、減り方も他より遅くなりがちです。数回で変わると思っていると、途中で「効いていない」と感じます。
逆に言えば、変化が出たときにいちばん実感が大きいのもここです。毎朝いちばん時間をかけている場所だからです。
なお、鼻下は痛みを感じやすい部位です。部位をどう区切るかは先に整理しておいてください。

ヒゲ脱毛で知っておきたいリスクや注意点
鼻下を対象にする場合、先に知っておくべきことがあります。
鼻下は痛みを感じやすい部位
毛が太く密集しているうえ、皮膚が薄い場所です。
顔の中でも痛みが強く出やすいとされています。麻酔を使えるところもありますが、感じ方には個人差があります。
施術後に赤みが出ることがある
照射のあと、一時的に赤みやほてりが出ることがあります。
もともと荒れやすい場所なので、他の部位より気になることがあります。続く場合は施術を受けたところに相談してください。
毛嚢炎が出ることがある
毛穴に炎症が起きて、ニキビのようなものが出ることがあります。
この記事で扱った髭剃りによる症状と見た目が似ています。自己判断せず、医療機関で見てもらってください。
一度で終わるものではない
毛の生え変わる周期に合わせて、間隔を空けて繰り返すことになります。
鼻下は毛が強いので、他の部位より回数がかかることがあります。
必ず全員に同じ結果が出るわけではない
毛の量や太さ、肌の状態は人によって違います。
なお、症状や変化の出方には個人差があります。気になる状態が続く場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。
医療脱毛と美容脱毛で考え方は違う?
鼻下という部位から見ると、両者の差は痛みへの備えと、トラブル時の対応に出ます。
出力の考え方が違う
医療脱毛は毛を作る組織に働きかけるため、出力の幅が広く取られています。
そのぶん鼻下では痛みが出やすくなります。美容脱毛は出力が抑えられているぶん、回数が必要になります。
肌トラブルが出たときの対応が違う
鼻下はもともと荒れやすい場所です。
医療機関ならその場で診察と処方を受けられます。美容脱毛の施設では医療行為ができないので、提携先を紹介される形になります。
どちらが向くかは目的で変わる
剃る手間を減らすほうを優先したいのか、痛みを抑えて様子を見たいのか。
目的によって選ぶ側が変わるので、まずそこを決めてください。
無料カウンセリングで確認したいポイント
聞くことを決めておくと、持ち帰れる情報が増えます。
- 鼻下だけを対象にできるか、部位の区切り方
- 痛みが強い部位なので、麻酔を使えるか
- いま荒れている状態で、照射できるのかどうか
- 施術後にトラブルが出た場合、診察と処方を受けられるか
- 鼻下は他の部位より回数がかかる想定か
1つ目がいちばん重要です。全体をやる前提で話が進みがちなので、こちらから言わないと出てきません。
まとめ|直らない部分を認めると、やることが決まる
鼻の下だけ剃り残るのは、腕のせいではありません。
- 剃りにくさは4つの条件が重なってできている
- 面の作り方・剃る順番・ストロークの長さは、コツで変わる
- 溝の底と刃の角度は、形が決めているので変わらない
- 変わらない側を追うと、剃り残しの代わりに赤みと出血が出る
- 現実的な着地点は「触って気づく程度は残る」
なお、症状や変化の出方には個人差があります。気になる状態が続く場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。
当サイトで各クリニックを精査した記事もあわせてごらんください。

当ブログでは、
- 髭剃り負けの治し方を手順で示した記事
- 剃ったあとに残る黒い点の正体を整理した記事
- 濃い髭に合うシェーバーの選び方をまとめた記事
- 髭脱毛の部位をどう区切るかを解説した記事
なども詳しく解説しています。
気になるテーマがあれば、関連記事もあわせてチェックしてみてください。







コメント